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海外ジャーナリストの視点【1】報道とコンテンツマーケティングの未来

ブログ投稿   •   2014年08月04日 15:00 JST

海外メディア・ジャーナリストは、どのような視点を持って、記事の執筆に取り組んでいるのでしょうか。

Mynewsdeskでは、定期的に世界のジャーナリストとコミュニケーションをとり、メディアやジャーナリストの視点や状況を理解する機会を持っています。

Mynewsdesk Japanでは、これからグローバルでビジネスを展開される日本企業の方々に、海外メディア・ジャーナリストについて理解する機会を持っていただくため、インタビュー記事を通して、海外メディアやジャーナリストの視点や考え方を共有したいと思います。

第1回目は、スウェーデンのMynewsdesk本社で行ったJustin Harper(ハーパー)氏のインタビューを展開します。

ハーパー氏は英Daily MailやTelegraphなど大手紙で10年以上の経験を持つベテランジャーナリストとして活躍している方です。またCNBC、Men’s Health、Prestige、The Edge、Monocleなどにも定期的に寄稿しています。

今回は、報道とメディアの世界がどう変わりつつあるのかについてインタビューを行いました。


主に執筆しているのは、どんな分野ですか?

主に自動車、アジアのビジネスと投資、スポーツ、そして国外居住のイギリス人向けコンテンツです。


どれくらいプレスリリースを受け取っていますか?

1日に5件ほどのプレスリリースが届きますね。アジアとイギリスのPRエージェンシーや企業から送られてきます。


記事はどのようにして生まれるのでしょうか?

意外かもしれませんが、外から与えられたネタではなく自分で思いついたものを記事にすることが多いです。
どこか他の媒体で読んだネタを、自分のオーディエンス向けにまとめなおすこともあります。コアになるアイデアが決まったら、メールで関係者や専門家にコンタクトを取り、詳細を聞いたりコメントを求めたりしています。Men’s HealthやThe Edgeに寄稿するときは特定の人物へのインタビューをしてくれと雑誌側から頼まれることもあり、そこから記事になることも多いですね。

自分で思いついたものも「これを書いてくれ」と指定されて書くものも、両方書いていますし、これからもそうしていきたいと思っています。

ジャーナリストとして、難しいと感じることは何ですか?

オフレコではなく公式でちゃんとしたコメントをもらうことです。
予め質問事項を通知しておかなければいけないことも。そして書こうとしている記事の概要や狙いが簡単には分かってもらえず延々と説明しなければいけないことです。


ハーパー氏にとって執筆しがいのある記事とは?

元になるアイデアやトピックに深い興味が持てるものは書きがいがあります。あとは世の中のためになったり、社会問題をハイライトするようなものですね。象牙の不正取引から象を守ろうだとか。


企業の広報・PR担当者にアドバイスはありますか?

事前に質問事項を要求するのはやめたほうがいいです。インタビューがつまらないものになりがちです。もっと企業のスポークスパーソンを信頼してあげてください。


これまでに受け取った中で最悪のプレスリリースは?

よくあるのは、新たなテクノロジーやサービスを紹介するもので、専門用語まみれで解読できないといったケースです。

プレスリリースを送る(受け取る)のに最適な時間帯は?

朝のコーヒーを飲んでる時でしょうか。


いつ頃からジャーナリストとして活動されていますか?当時と今とでは何がどう違いますか?

報道系の大学を出た時からですから、17年前ですね。
当時と比べると今のPR担当者は実際に報道される記事のイメージを強く持っているようで、口出ししたり影響を及ぼそうとすることが多い印象です。イギリスにもそういった態度の企業がいくつかあって、ひどいところだと以前に良いことを書いてくれたジャーナリストしか記者会見に呼ばなかったりします。批判記事も平等に受け入れるべきではないでしょうか。

ペイドや、独立系、公平中立のスタンスを持つメディアは滅びていくのでしょうか?

絶滅には至らずともリーチと影響力は徐々に落ちていくでしょう。
大企業はますます成長し発言力を持ってきています。彼らが自ら作り出すコンテンツは従来のメディアのものに勝らずとも劣らないものになってきています。しかし、特定の企業や団体の影響を受けず、中立的な立場で報道できる独立系メディアは社会にとって必要であり、大切にしていかなければならないと思います。


ブランドコンテンツマーケティングの今後についてはどう思いますか?

著しい成長が見込めるでしょう。
コンテンツマーケティングと報道の境目はどんどん曖昧になっています。企業側はプロのジャーナリストを雇ってニュース記事やコラムを書かせ、一方メディア側はプレスリリースに手を加えずそのまま掲載することが増えています。こういったやり方は特にB2Cのビジネスにとって有効ですが、うまくやればどんな業界でもメリットは大きいと思います。

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いかがでしたでしょうか。

本連載企画では、今後も様々な世界のジャーナリストの視点を紹介してまいります。

特定の地域や、分野のメディア事情について詳しく知りたいなどのご相談は、

Mynewsdesk Japan 福井mariko.fukui@mynewsdesk.com までご連絡ください。

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